京都東山区にある『若宮八幡宮社』。
「美人神社」と呼ばれ、さらには縁結びも叶えてくれるというパワースポットでもあります。
お伺いしたのが夕刻だったのですが、親切な社務所の方から教えていただいたお話しなどもご紹介します。
若宮八幡宮社ってどんなところ?
平安時代の天喜元年(1053年)に後冷泉天皇の勅願により、源頼義が六条醒ヶ井(現在の西本願寺の北東辺り)に
創建したのが始まり、と御由緒書きにあります。
源氏一族や武士からの信仰が厚かったそうで、室町時代には足利歴代将軍の崇敬を集め隆盛を極めたそうです。
応仁の乱で炎上した社殿も将軍の発起によって、諸国の武将が協力して造営されました。
その後、織田信長が社殿新造のため奉加を洛中に下知しましたが、豊臣秀吉は天正十一年に社地を東山の御旅所
に移し、さらに十六年に大仏方広寺の北に移します。
秀吉の死後、慶長十年に照高院門跡道澄が大仏の北の地が神域にふさわしくないとして現社地を寄せられ、徳川
家康も七十三石余を寄進しました。
と、誰もが知っているだろう歴史上の有名人が名を連ねる御由緒に思わず見入ってしまいました。
御祭神
●応神天皇(おうじんてんのう)
●仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)
●神功皇后(じんぐうこうごう)
左相殿
●仲恭天皇(ちゅうきょうてんのう)
右相殿
●❝陶器神社❞ 椎根津彦命(しいねつひこのみこと)
境内のご案内
本殿に参拝して右を見ると、鏡があります。
綺麗に磨かれた鏡には参拝前と参拝後の自分の姿が写っていて、その横には❝身も心も美しく❞と書かれていす。
場所が場所だけに、神様に言われている感じがして引き締まる思いでした。
❝蓬莱石❞
足利尊氏が病気になった時『若宮八幡宮社』の神様に祈ったら治ったので、これを祝して珍宝七種を献じて敬謝
した。
そのうちの一つが❝蓬莱石❞で、不思議な御神徳御加護のある貴重な宝石である、と御由緒にあります。
ハート型の石があるのですが「全く謎なんです」と、社務所の方が言ってたんです。
「実はね、本殿の中から布にくるまれて出てきたんです」と、教えてくださいました。
「大切そうにくるまれてたので置いた」と笑ってましたが、ここは縁結びの神社です。
全く関係ないとは思えないし、でもはるか昔からハートってあったの?なんて思ってしまい、社務所の方と笑っ
てしまいました。
出典元:若宮八幡宮社ホームページ
❝連理木❞
縁結び家内安全の御神木(榊の木)
2本の木が1つに結ばれた木で、陰陽和合・縁結び・安産子育て・家内安全の御利益があります。
近くには大きなクスノキもあってこちらも御神木なのですが、暗くなっていたので❝連理木❞ともども、写真に収
めることができませんでした。
手水舎ですが『若宮八幡宮社』の手水鉢は、足利義満寄進の花崗岩製八角形、下つぼまりの手水鉢と言われてい
ます。
すごい!と思い社務所の方にお聞きしましたところ、「あれは本物ではない」とのお言葉。
「本物はあの向こう」と指さされたのは本殿で、本殿横の柵の奥にあるそうです。
見せてもらえませんよねぇとダメ元でお願いしましたが、ステキな笑顔で「それはムリ!」と言われてしまいま
した。
当たり前ですよね。
では、義満公が寄進された手水鉢は?というと、いただいた御由緒書きにありました。
こちらです。
お守りと御朱印
『若宮八幡宮社』は美人神社としても有名ですが、これは御祭神の神功皇后が由来です。
神功皇后は、大変美しく身重の体で戦に出向くような大変強い女性であり母であったとのことで女性の味方の神
として、❝美貌の神❞❝縁結びの神❞と言われるようになったのでは、とのことです。
お守り
など、他にもたくさんのお守りやお札があり、絵馬もハート型でとても可愛いですね。
御朱印
御朱印いただきました。
『若宮八幡宮社』まとめ
他にも見どころがいろいろあって、例えば❝鍾馗(しょうき)様❞がいらっしゃいます。
家内安全や学業成就、そして貧乏除けの神様として知られていますね。
『若宮八幡宮社』には、椎根津彦命(陶祖人)が合祀されていて「陶器神社」としても有名です。
毎年8月の大祭の時には、全国からの陶器市で賑わいます。
大きな神社ではないですが、凛とした空気が流れるとてもステキな神社でした。
《アクセス》
・京阪電車 「五条駅」東へ徒歩10分
・市バス 「五条坂」西へ徒歩5分
『若宮八幡宮社』
〒605-0846
京都市東山区五条橋東五丁目480
TEL:075-561-1261
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