瀬戸内海の大自然を楽しむことができるしまなみ海道。
しまなみ海道を構成する愛媛県の大三島に、「山の神」を祀る大山祇（おおやまづみ）神社が鎮座しています。
全国の山を守る大山積神が祀られているのでそのご利益の効果は幅広く、さまざまな願いがある人達に大人気の神社なんです。
その格の高さから、たくさんのパワースポット、国宝や重要文化財、天然記念物があり見どころ満載ですが、参拝方法なども気になるところですよね。
この記事では愛媛の大山祇神社のご利益や参拝方法、パワースポット、見どころをご紹介します。
愛媛の大山祇神社のご利益
大山祇神社のご利益は、縁結びと勝負運だと言われています。
愛媛の大山祇神社の縁結びのご利益
早朝から自転車で峠越して、しまなみ海道随一の縁結びの神社・大山祇神社にお参りきてみました！他に参拝客いやしない！早朝の神社の空気大好きです！でも本殿閉まってる(笑) pic.twitter.com/AS6XMOKg3b
— 名前はまだない.OLB (@overflags01) August 9, 2015
大山祇神社の縁結びパワーの由縁は、瀬戸内海に位置する自然豊かな大三島に鎮座していることに関係しています。
大三島は、昔「神の島」とも呼ばれていました。
それは、瀬戸内海や山々に囲まれた自然豊かな場所に鎮座しているがゆえに、信仰の対象の源泉である山や海のパワーを集め、結び付けている場所であるからです。
その結ぶパワーが男女の間の縁も結ぶといわれているんですよ。
愛媛の大山祇神社の勝負運
大山祇神社は山の神、海の神であると同時に武の神として古くから信仰された為、沢山の武具が奉納されたそうだ。今も海上自衛隊や海上保安庁の幹部達がよく参拝に来るらしい。イージス艦とか奉納したら面白いのに。
— みみずばれ (@alotofttd) March 8, 2012
大山祇神社に勝負運のご利益があると言われているのは、古来から戦で勝利してきたたくさんの武士が参拝しているからです。
大山祇神社に武士たちが参拝していたのは、ご祭神の大山積神（おおやまつみのかみ）が山の神・海の神であることからです。
日本では古来から、山そのものを神様とする習慣があったため、山の神の総元締である大山積神はまさになんでもかなえて下さる神様でした。
農業を営む人々にとっては田の神であり、鉱山を営む人々におっては鍛冶の神、漁業を営む人にとっては海の神です。
このような山の神の信仰の多様性から、武士たちの勝負運にもご利益があると考えられました。
また、古来より海の神として「海上安全」のご利益があると言われていたため、戦で水軍を率いる武将たちが勝利を願って参拝したともいわれています。
このように、山の神・海の神である大山積神にあやかって、源頼朝や平重盛など、有名な武将たちが頻繁に訪れたことから、勝負運のご利益があるといわれているのです。
その証拠に、歴代の武将たちが参拝した際の刀剣や甲冑などが境内の宝物館に約５００点も奉納されており、全国の重要な鎧兜の８割がここに集まっています。
愛媛大山祇神社の基本情報
| 神社名 | 大山祇神社 |
| 参拝時間 | ２４時間（社務所は８：３０～１６：３０） |
| 参拝料 | 無料 |
| 所在地 | 愛媛県今治市大三島町宮浦３３２７ |
| 問い合わせ先 | ０８９７－８２－００３２ |
愛媛の大山祇神社のご祭神「大山積神」
大山祇神社のご利益の大きさは絶大なものです。
なぜ効果が大きいのかは、ご祭神の大山積神（おおやまつみのかみ）の偉大さを知るとわかります。
大山積神（おおやまつみのかみ）とは？
大山祇神社は、大山積神を祭神とし、全国の山祇神社、三島神社の総本社です。
山の神・海の神・戦いの神として歴代の朝廷や武将から尊崇を集め、数多くの刀剣や甲冑などが奉納されています。 pic.twitter.com/NlDQGWmZ4I— 今生を愉しむ小狐丸 (@HeLovesThisLife) January 1, 2020
大山積神の意味は「大いなる山の神」であり、神生みの神であるイザナギ、イザナミによって生まれました。
全国の山を守っているともいわれており、古くから山岳信仰の文化があるため日本総鎮守として歴代の朝廷や武将、政治家からも崇拝されています。
このように、大山祇神社で祀られている大山積神は偉大なパワーを持つ厳格な神様なのです。
今では、全国一万社以上の神社でお祀りされているほど強い信仰がひろがっています。
あなたの家の近所に山祇神社、三島神社と名がつく神社があるかもしれません。
この２つは大山積神をお祀りしている神社なんです。
愛媛の大山祇神社の参拝方法
大山祇神社の参拝方法については、特別なことはありませんがいくつかポイントをお伝えします。
三年続けて参拝する！
大山祇神社（５７１ｍ）
今年もやってまいりました。福島県西会津にあります。６月はこの神社のお祭りになります。
３年連続で御本社まで登って参拝するとご利益があるとか。来年も行かないとだね。 pic.twitter.com/FNL8W8vifC— YHVH – HYPER (@yhvh114514) June 3, 2018
大山祇神社に三年間続けて参拝すると、どんな願いでも一生に一度、叶うといわれています。
このことは多くの人に昔から信じられており、強い願いを持つ人たちは、三年連続の参拝をしてきているようです。
摂社や末社も忘れずに！
大山祇神社境内の伊藤博文公御手植の楠、その手前には諸山積神社筆頭に17社集まる十七神社在り。21柱祀られ、これは越智七島の浦々に祀った神々を遙拝するもの、と由緒にはあり pic.twitter.com/DzZbWe83MF
— とうふう@増える兎達と白狐のフレンドシップ (@winter_fuchs) February 28, 2017
大山祇神社には、合わせて２０社以上の摂社、末社が鎮座しています。
境内摂社
境内の摂社は
●上津社（本殿の右）
●下津社（本殿の左）
●姫子邑神社
の三社です。
それぞれ県の重要文化財に認定されていたり、縁結びのご利益がありますのでぜひ参拝しましょう。
境内末社
境内末社は
●院内荒神社
●地神社
●稲荷神社
●石神社
●酒殿
●八重垣神社
●御鉾神社（おほこじんじゃ）
の７社です。
それぞれご利益が異なりますので、気になる末社があれば訪れてみましょう。
神門外の末社
神門の外にも、一日では見て回れないほどの末社が鎮座しています。
●葛城神社
●祓殿神社
●伊予国総社
●十七神社
●宇迦神社
●旨神社
●祖霊社
●八坂神社
●五穀神社
特に、室町時代に建てられた十七神社は、愛媛県の指定有形文化財に認定されており、中には神像群が鎮座していますので、ぜひ参拝しましょう。
愛媛の大山祇神社のパワースポットと見どころ
大山祇神社の境内は本当に広大なので、一日では回り切れないほどのパワースポットや見どころがありますので、ご紹介します。
大きな鳥居
【二の鳥居@大山祇神社】
海の神、山の神、戦の神でもあるオオヤマツミを祀る三島神社、山神社の総本社。かれこれ3回目の参拝。
参道前に道の駅までできていて驚いた。
昔は船で今治まで渡ったが、船も廃止されたとのこと。#大三島 #大山祇神社#宮浦 #今治市 #芸予諸島#しまなみ海道 pic.twitter.com/sHxXmJohHv— BLACK_HEART (@HeartBlack33) September 17, 2019
大山祇神社の堂々と構える鳥居は、迫力があるんです。
両サイドに鎮座する狛犬も威厳を感じるほど大きく、これから神様の領域に足を踏み入れるということを実感します。
パワースポットのご神木、日本最古の楠
大山祇神社。三島神社の総本山です。境内の楠は樹齢2600年。「大山祇神社のクスノキ群」として国の天然記念物に指定されています。 pic.twitter.com/qykcUKFhkT
— あやちょ (@ayasoda0924) June 16, 2019
境内に入ると見たこともないほど巨大な楠が迎え入れてくれますよ。
これは樹齢２６００年という日本最古の楠で、乎知命（おちのみこと）御手植の楠と呼ばれ天然記念物に指定されています。
紀元前にこの地に大山積神を祀り大山祇神社をおつくりになった乎知命が植えたもので、強いパワースポットとして有名です。
大迫力の楠からは強いパワーが感じられ、息を止めて周囲を３週歩くと願いが叶うと言われています。
縁結び、仕事運、健康運、結婚運のご利益があるといわれていますので、ぜひ足をとめて願い事をしましょう。
このご神木の楠だけでなく、境内の約２００本の楠群全体が、日本最古の原始林として国の天然記念物に認定されているんです。
神門
大山祇神社参拝しました
前回修繕中だった神門は完成して神木周りの石畳を敷く最中でした pic.twitter.com/vLlDNbVBQE— イワシ水 (@iwashimizu_IAI) October 22, 2019
神門は比較的新しく、両サイドに木像が祀られています。
もとは１６６１年に、当時の松山藩主であった松山貞長から寄贈されたもので、２０１６年に改修されました。
広々とした神門内
境内はとても広く、素晴らしい自然に囲まれていて心が洗われていくのがわかります。
正面に拝殿、右手に社務所があり、３つの摂社も並んでいますよ。
国の重要文化財、拝殿
大山祇神社では初めて経験した行列。拝殿も授与所もこの通り。1日7日の事。 pic.twitter.com/7swERUngSG
— 三瀬屋慈朗 (@sazarest) February 28, 2018
国の重要文化財である拝殿は古く歴史が感じられますよね。
大山祇神社のはじまりは、五世紀ころに推古天皇が大三島に大山積神を祀ると決めたところからだと言われています。
拝殿は、１３２２年に戦で全焼し、１４２７年に再建され、１６０２年には大修理をされたようです。
天然記念物のパワースポット「生樹の御門」
大山祇神社
生樹の御門🌳
潜り抜けれるんだよー^ – ^不老長寿👴👵 pic.twitter.com/v0o6BfOqWF
— ポプリ (@popuri888) January 3, 2020
広大な大山祇神社境内には奥の院もあり、その参道にある生樹の御門が、国の天然記念物に指定されています。
樹齢３０００年といわれる大木で、根本が開いている部分を門としてくぐり、奥の院に向かうんです。
このような自然の門はなかなか珍しく、なんとも神秘的ですよね。
不老長寿のパワースポットであるとされていますので、余力があればぜひ近寄ってみましょう。
奥の院
大山祇神社奥の院、こちらも神宮寺関わるものであり、中には阿弥陀如来像が文化財として三体在るとか。
奥の院前で生樹の御門を通る参道と車道が分かれる姿は、山の斜面が良く分かるものである pic.twitter.com/NshBDQEQxE— とうふう@増える兎達と白狐のフレンドシップ (@winter_fuchs) February 28, 2017
大山祇神社の奥の院へは拝殿から徒歩１０分程度、自然豊かな細い道をいくとたどり着きます。
ところどころに方向を示す看板がありますので、迷うことはないでしょう。
奥の院のお堂には阿弥陀三尊像が祀られています。
宝物館
大山祇神社の国宝館。スルーしなくて良かった。刀と鎧だらけ、しかも国宝と重要文化財だらけ。 pic.twitter.com/dtiWID1kyA
— さとけん (@satoken19760710) May 2, 2019
大山祇神社には、歴代の武将たちが奉納した鎧兜などを展示している宝物館があります。
約５００点の、国宝や重要文化財となっている鎧や太刀などの武具を見ることが出来るんです。
特に、源頼朝、源義経や平重盛といった有名な武将たちが奉納した太刀は美しい状態のまま保存されており見事ですよ。
全国に存在している貴重な歴史的武具の約８割が宝物館に奉納されているといわれており、歴代の武人たちから強く信仰されていたことが窺い知れます。
御朱印
日本総鎮守、伊予国一の宮 大山祇神社の御朱印と御朱印帳
御祭神は大山積神
この兜の立物は宝物館で見たような気がします pic.twitter.com/7yxD0FiSeh— 🌸 紫 🌸 (@yukari__000) May 7, 2016
愛媛大山祇神社の御朱印はシンプルで力強いです。
初穂料は３００円で、境内の社務所で８時半から１６時半までいただくことができます。
また、御朱印帳は青紫で兜をモチーフにしたもので、大変力強いです。
御朱印帳を入れることが出来る、同じデザインの巾着袋もいただくことができます。
御朱印帳の初穂料は１０００円です。
さいごに
愛媛大山祇神社のご利益や参拝方法、見どころをご紹介しました。
非常に格式高い大山積神のありがたいご利益は、その分パワーが強く幅広いことがおわかりいただけましたか？
また、広大な境内にはたくさんのパワースポット、国宝や重要文化財、天然記念物があり見どころが満載ですよね。
愛媛県に行った際にはぜひ、愛媛大山祇神社に参拝してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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